8月の「婦人会法筵」「盂蘭盆会法筵」の御案内
文明が文明を終わらせ、人間が人間を滅ぼす。人間が人間だけではなく、総ての生き物を殺す。この根本的な矛盾・悲惨・苦悩から人間は如何にして解放されるのか?人類の一人一人に荷わされている、この課題は深く、重い。
八月の婦人会法筵は、講師に崎戸の真蓮寺御住職、寺本 温師をお招きしまして、『仏説観無量寿経』について、『現代の聖典』に沿って御法話をいただきます。
先の児玉先生の言葉にあるように、日本は今当に、この深く、思い課題に直面しているのではないでしょうか。
『仏説観無量寿経』の序文では、ある国の王妃で、今まで何不自由ない生活を送っていた韋提希夫人が、実の我が子によって牢獄に幽閉されるという物語が説かれています。初めて苦悩の現実に直面した韋提希、しかし、その苦悩によって、「私は何のためにうまれてきたのか、この現実をどう背負っていけばいいのか」という自分自身のあり方を問い、浄土を願う身となっていきます。
先日の学習会において、「いのちは尊い」と本当に思っているのか、という話がありました。「自分のいのち」は大切、でも、自分のいのちを脅かそうとする者のいのちは大切ではない、だから戦争が起こるのだと。それは、果たして「自分のいのち」を大切に思っていることになるのだろうか。集団的自衛権が閣議決定し、日本はこれからどのような方向に進んでいくのでしょうか。戦争を引き起こしていくのは、他ならぬ自分の思いを頼りに生きている私たちです。このことを、『観経』の教えをいただきながら、自分自身のあり方を問うご縁にしていきたいものです。尚、婦人会法筵は、婦人会主催の法筵であり、会員皆様に限りませんので、御門徒皆様もお誘い合わせの上、御参詣くださいませ。
婦人会法要
日時 8月1日(金)~3日(日)までの3日間 午前9時半開筵
法話 崎戸 真蓮寺住職 寺本 温 師
盂蘭盆会法要
日時 8月16日(土)午前9時半開筵
法話 寺中