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盂蘭盆会並びに、非核非戦法要の御案内

 盂蘭盆会並びに、非核非戦法要の御案内

 今年、私たちは被爆70年、敗戦70年を迎えました。例年勤めております盂蘭盆会と、非核非戦法要をあわせて勤めさせていただきたいと思っております。
 原爆によって、また先の大戦によって多くの尊いいのちが奪われ、生き残った人々も、今もなお苦しみ続けています。70年という時を経て、原爆、戦争を知らない世代が大多数となり、その体験は風化の一途を辿っています。
 今を生きる私たちは「人類の英知」として核を持ち続け、原発事故によって新たな被爆者を生み出しました。敗戦後も民族、宗教の違いや経済格差による対立によって、世界各国で戦争が起こっています。そのなかであえて戦争の放棄を願った憲法第九条は戦争の悲しみをくぐって生まれたものではないでしょうか。
 今、私たちは、原爆・戦争による犠牲者の苦しみ・悲しみを忘却し、それを引き起こした歴史への慙愧の心を放棄しているように思えます。
供養とは 亡き人に心配かけない 生き方を見つけることなんだ そのために仏法を聞くんだ。心配かけない生き方とは一人一人が「自立」していくことなんだ  藤元正樹
 「非核非戦」とは、私たちの在り方を「非―あらず―」として、自己を見つめ問い直す道を指し示す如来の願いです。「非核非戦」の言葉の前に座して、私たちはどのような「生き方」を見い出すことができるでしょうか。戦争、核によっていのちを奪われた、全ての亡き人からの使命をうけとめ、ひきうけ、歩んでいけるものでありたいと願います。
 何卒、有縁の皆様をお誘い合わせの上、御参詣下さいますように宜しくお願い致します。

  日 時  平成27年 8月16日(日) 午前9時半より開筵
  法 要  『仏説阿弥陀経』・『正信偈』同朋奉讃
  法 話  福浄寺 住職・寺中

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