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春彼岸会法要の御案内

  春彼岸会法要の御案内

 今年も春のお彼岸がやってまいりました。お彼岸のお中日には太陽が真西に沈みます。赤々と沈む入り日には、頭の下がる厳(おごそ)かな気持ちになるから不思議です。お聖教に「生死(しょうじ)の彼岸に度(ど)せんと欲(おも)わん者」(『真宗聖典』三八○頁)とありますように、私たちはみな、迷い多き世界を超えて、深く豊かな世界に出会わずにはおれない祈りにも似た願いを、心の奥底に抱えています。
 彼岸とは、「生死の彼岸」とお説きくださいますように、この迷い多き世界に向かってその彼方から呼びかけてくださっている阿弥陀さまの本願の世界をいいます。私たちはその彼岸にふれることで、もつれ糸のもつれの原因、つまり無明・煩悩の身の事実が知らされ、解きほぐされ、新しい天地に生きる身を回復してまいります。
 現代人の抱える最も深刻な問題は彼岸の喪失にあります。したがってそれは、照らされてある此岸の喪失でもあるのです。今こそあらためて、出会うべき世界を彼岸として見いだし、限りあるこの人生を限りなき阿弥陀のいのちを生きるものとして、深く豊かに全うしたいと願わずにはおれません。  (東本願寺版「彼岸」より)
 春の彼岸会法要を左記の如く厳修致します。お彼岸を通して諸仏となられたご先祖を偲びつつ、聞法の御縁にお遇い下さいませ。      合掌

   日時 平成28年 3月17日(木)~23日(水)までの七日間、午前九時半開筵
   講師 姫路 名和 達宣師(19日~22日) 他、寺中

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